目黒寄生虫館に行ってきた話
みなさん、寄生虫は好きですか?
好きであるなしに関わらず、われわれは寄生虫に既に寄生されています。
成人のほぼ全員の顔には顔ダニという虫がいます。
メイクするならまつ毛の何割かは寄生虫です。
5人に1人はトキソプラズマに感染してるってデータもあるし、なんなら性格すら支配している説すらあるのです。
こんな話があります。
カマキリを終宿主にするハリガネムシ。
こいつらはカマキリの脳を支配して産卵の場の水場に移動させます。
カマキリの意思を乗っ取るのですね。
そんな風に人間の意志すら寄生虫に支配されていてもおかしくない。
そしてそんな可能性すらある存在を知らないでいるなんて愚の骨頂。
というわけで行ってきました。
目黒にある寄生虫館です。
目黒駅の西口大通りを歩くこと数分。
道中で桜の名所らしい目黒川を発見。
これは春にまた行きたいですねぇ。きっと絶景になるでしょうね。
また歩く。案外坂道が続きます。
そろそろ着かないかなと思っていたら神社を発見。
お祈りしていきます。
目黒神社だそうです。
次回はちゃんと和服を着て参拝したいものです。
そして発見しました。
目的地の目黒寄生虫館です。
駅から徒歩でだいたい10分ってとこでしょうか。
あやうく見逃しそうになる外観です。要注意です。ほんとに。
そして入る。パンフを手にしました。
というわけで、バシバシ写真を撮っていきます。
そしてここからグロ系な写真が多くなりますので苦手な方は見ないでくださいね。
警告でござるよ。
余談ですがここはなぜか目黒のデートスポットらしいです。
1人で来てるのは僕だけでした。
なんてこったい。。。
展示内容はこんな感じ。
なかなか狭い空間ですが、それでも1時間以上の滞在時間でした。
すごいですよ。情報量が半端じゃないです。
カップルが「うわ~きもい~」とか言って見るような場所ではないです。はぜろ。
僕のような理系人間が来るべき場所なんです。爆発しろ。
さっそくパネルがお迎えしてくれます。
多後吸盤類が今回最大のお目当てです。
こいつです。フタゴムシ。
某小説で知った寄生虫です。
こいつはペアを見つけると合体して、それ以降の生涯ずっとペアと添い遂げるんです。
アンコウの雌雄みたいですね。アンコウと違うのはパートナー同士が対等という点です。
虫ですらそんなことができるのに、我々人間ときたら。。。
拡大鏡で見ることもできました。
一見すると蝶々のようですが、この時点で合体しています。
右と左で別固体でした。
ほかにもタイノエなんてメジャーな寄生虫がいました。
こいつ、タイの口の中に寄生してるんですよ。
釣り上げた鯛の口にたまにいます。
ノミなんかも有名な寄生虫ですよね。
こんなに膨れるものなんですねぇ。すごい。
はい、エラに注目。なんかいます。
アップしてみました。
虫がいます。
サヨリのエラに寄生してるんですね。
こんな滅多に見れないサンプルがたくさん展示しています。
生物系ホイホイですよね。
これはちょっとショッキングな画像ですがアオウミガメの頭部標本です。
目の周りにプツプツが見えますね。これが寄生虫です。ヒルの仲間だそうです。
愛犬家を悩ませるフィラリア。寄生された犬の心臓はこんなことになります。
線状のものがフィラリアです。
薬剤投与は必須ですね。。。
実家の犬に会いたくなった。。。
北海道のキツネがキャリアになっているってことで有名なエキノコックス。
人が感染すると肝臓や腎臓にこういう風に寄生します。
これでは機能しませんね。
生魚とか気をつけないといけないアニサキス。
イルカの胃がこんなになっちゃいます。
なんかブワってしてるの全部アニサキス。
これじゃ生きることすらままなりませんね。
おみやげを買いました。
左は「フタゴムシ」「トリパノソーマ」「有鉤条虫」のキーホルダー。
右はニベリン条虫の幼虫(本物)のストラップ。
ステキすぎるな。
学術的にとても貴重なサンプルが豊富な場所でした。
生物系に興味がある方や食中毒を予防したい方には一見の価値があります。
いや、一見どころじゃないですね。何度も行ってください。
入館料は無料です。
寄付を受け付けているので、そこに払ってもいいと思った金額を払ってください。
僕は3千円寄付しました。
それ以上の価値はありますが、手持ちの細かいお札が3枚だったので。。。
以上です。さらば。