Viscntiはいいぞ。
愛と物作りの国イタリア。
レザーの産地としてもド有名。
靴や時計もいいですよね。
まとめると、愛に生きる紳士の国であります。
熱狂的なファンも多いイタリア万年筆。今回はそんなお話をしようと思います。
イタリア万年筆といえばアウロラやデルタといったメーカーが有名です。
それぞれ代名詞となるモデルもあるのです。
アウロラならイプシロンやオプティマ。デルタならドルチェビータ。
他にも個性的なメーカーが盛りだくさん。スティピュラやモンテグラッパなどなど。
ほぼ全てのメーカー・モデルでイタリアらしい洗練されたデザインを楽しめます。ドイツが機能美であるならば、イタリアは造形美。どの分野でもそんな感じですね。万年筆も例に漏れません。
そんなイタリア万年筆、通称イタ万の中でも僕がオススメしているメーカーがこちら。
Viscnti。
こちらのViscntiで有名なモデルとして「ホモサピエンス」や「ミケランジェロ」が挙げられますが僕は「ゴッホシリーズ」「ダリシリーズ」を推したい。
写真左がゴッホの星月夜、右がダリのブラウンです。
どちらもペン先は鉄なんです。が、しかし、本当に鉄ペンなの!?ってほどタッチが柔らかい。国産4桁円ペンやLamyのSafariみたいな広く見かける鉄ペンとは比較になりません。この違いはペン先の大きさやカーブ、ハート穴の形状等に拠ります。
ペン先自体が大きいとインク保持量が多くなりインクフローが良くなります。柔らかく感じます。
ペン先のカーブが緩いほどタッチが柔らかくなります。カーブがきついほど硬い感触です。
ハート穴が横に広いと柔らかくなります。小さかったり縦長だと固く感じますね。
安い万年筆だと、そもそも万年筆に慣れているユーザーを想定していないので、高い筆圧にも(ある程度)耐えさせるために硬いタッチになってますね。
ゴッホのペン先です。いゃん、素敵。
イタリアなので、イタリアらしさがでてます。刻印のエッジ処理とか粗いですね。ここを愛せるかどうかがイタ万狂いになれるかどうなの分岐点です。
また、日本語を書くことには向いていません。ペンを立たせて書くことを想定してます。日本語を書く場合はペンを寝かせて書くことが多いのです。
この点は各地で開かれているペンクリニックで「寝かせて書けるようにしてください」って依頼してください。基本無料でやってくれます。よしなに。
さて、イタ万はなにより軸が素敵です。こちらを。
こちらはダリです。
クリップに「溶ける時計」があります。濡れる。さらに軸のグラデーションが……。さらに軸は半透明で、少し奥の模様も見えています。いくつかの色を混ぜ爆発させて作っているという噂を聞いたことがあります。狙ったところで同じ模様は作れないという面白い感じです。
Viscntiはいいぞ。。。