レザーに生きる男 ~3~ 仕上げによる分類
やぁ諸君、久しぶりだな。
元気だったかい?僕は相変わらず元気ハツラツだ!
さて今回は「牛革の仕上げによる分類」の回だ!
ん?前回の内容を忘れてしまったのかい?
まったく、たかだか2ヵ月で忘れるんじゃあない!!だらしない脳細胞だなぁまったく!!
レザーに生きる男 ~2~ 牛革の種類 - あれも欲しいしこれも欲しい
心優しい私はちゃんと前回のリンクを貼ってあげているぞ。感謝するんだな!
そしてはじめましての方、いいですか。このブログでは、画像の引用等は面倒なので一切しません!
つまらないブログだと思われるかもしれないけどね、情報には意味があるからね、必要な人が見ればいいの。そんだけ。
さて本題だ!いくぞ!!
ちなみに今回のは全て牛革についてだからな!
基本
ヌメ革
もっともスタンダードな革である!
これに始まりこれに終わると言っても過言ではない!
鞣しの段階で染色しなかった革だな!
最初は白いんだが、使っていくうちに茶色に変わっていくぞ!
艶も出て、いい飴色になるんだ。育てる革の代表だ!
しかし染色等をしていない裸のままの革だから、水やキズには弱い!注意して扱うんだぞ!
オイルドレザー
「オイルレザー」とも呼ばれる!別物だって声もたまに聞くがもうどうだっていい!ここでは同じものとして扱うぞ!
鞣しの行程、もしくはその後、はたまた両方で、通常より大量の油を入れた革だ!
油が多いってことはそれだけ水をはじくしキズにも強い!
よくワークブーツに使われてるぞ!ほら、あの茶色いやつだ!そうそれだ!
プルアップレザー
オイルドレザーの一種だ!オイルドレザーよりもいっぱい油をしみこませたものだ!
特殊な機械で引っ張って油を入れるからこの名前になったぞ!
オイルドレザーよりキズに強いけれど、油はカビの養分になってしまうからその点は要注意だ!
起毛
ヌバック
起毛ってやつだ!これは革の表(銀面)を毛羽立たせたものだ!紙やすりとかを使うぞ!
毛足が短くて、そしてキメ細かいのが特徴だ!ティンバーランドの靴に使われてるやつだな!
スエード
これくらいは知ってるだろ!聞いたことあるだろ!スエードは革の裏面を毛羽立たせたものだ!ヌバックよりは毛足が長めだけど、そこまで長いわけでもないぞ!
ベロア
女性は知ってるんじゃないかな!ベロアはスエードと似たようなもんだけど、スエードより毛足が長い!
あとベロアは普通の毛織生地にも使われる言葉だから、なんかもうめんどくさいよね!普通のファッション用語として使われるベロアはだいたい毛織生地の方の事だからな!
コーティング
ガラスレザー
はい出ました、レザーメンテに人生をかける私としては厄介なレザーです。
革の表(銀面)を削って塗装してるモノ。仮面をかぶってるようなもんですね。メンテしようとしても塗装膜ですべて止まっちゃうのでなにもできません。塗装膜の汚れを取るのが関の山です。きらい!
だけど安価に供給されてますし、最近では経年変化やメンテできるガラスレザーも出て来てるらしいので、今後に注目したいところですね。
水や汚れにはもちろん強いですがキズには弱いです!
エナメルレザー
その名の通りエナメルを塗装したレザー。扱いとしてはガラスレザーと似たようなもんですね。主にレディスブランドで採用されてます。ひび割れしたら二度と戻せません。こわい!
模様
シュリンクレザー
革独特のシボ(シワ)をつけた加工だ!この加工でつけたシボは簡単には落ちないんだ!
鞣しの段階で濃度の高いタンニン液に浸けると、皮下層はそのままで銀面層だけ縮みシボができるぞ!
エンボス
これは自由度の高い加工だ!
鞣しの後に型押しするだけ!つまりどんな模様でも自由自在だぞ!でも使ってるうちに模様が薄くなることも多いから気をつけろよ!!
高級
アニリンカーフ
カーフ(仔牛)を使い、薄い水性染料を使って仕上げたレザーだ!薄い染料ということは、レザーそのものが美しくないとできないんだ!素晴らしい逸品だぞ!
しかしその分デリケートで扱いには注意が必要だ!水はもちろん、油のシミとかもつきやすい!
ブライドルレザー
ヌメ革に蜜蝋を染み込ませた革だ!しかしその染み込ませる工程にとても時間がかかる!だいたい3ヵ月~8ヵ月ってところだ!
耐久性に優れていて乗馬用の道具に使われるぞ!
さてこんなもんだ!
久しぶりのレザーブログはいかがだったかな!
次回はとうとうこのシリーズの目玉、メンテナンスの回だ!
それではまたいつか!さらば!!