ミネイワールド

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レザーに生きる男 ~1~レザーの種類

全身皮まみれの諸君、こんにちは。皮まみれミネイだよ。

このシリーズではそんなスキンな君たちをレザーの世界にご招待しようと思うよ。ハッハッハ。

全4回だ!ハッハッハ!

ちなみに画像は無いぞ!自前で用意なんてできなかったからな!引用許可なんて個人ブログでやりたくないぞ!ハッハッハ!!(ググっておくれ。。。)

 

まず目次の前にこれだけは知っておいてくれ。

「皮」と「革」はまったく違うものなんだ。

皮はそのまま、君らのつま先から頭のてっぺんまである状態の皮。何もしていないやつだ。

そして革は、なめしたもの。なめすことで皮はいろんな変化を起こすんだ。

このブログは革についてのことだ。いいかい?

でも革って言いにくいからね、ここからは「皮革」って記述するよ。「ひかく」って読むんだよ。いいね?

 

 

皮革の種類

さぁ、今回は種類についてだ。

諸君が知っている皮革はなにがある?

牛とヘビと?うん、羊ね、それから?馬にワニね。うんうん、そんなもん?

よーし、浅薄な諸君らにもっと詳しく教えていくぞ!

 

さぁ、牛だ。もっとも一般的な皮革と言っても過言ではない。

牛をと殺して牛肉を切り出す際に出てくる副産物だから、人類が牛肉を食べなくなるまでずっと目にするだろうね。

特徴は牛の種類や性別・年齢によっても違ってくるんだ。詳しいことは後述するが、丈夫で加工しやすいぞ。

 

イギリスでは乗馬が盛んだ。馬具に馬の革がよく使われている。

馬は牛と比べるとそれほど食用にされることはないが、それでも流通しているぞ。どうして流通しているかって?それは闇に触れるから、僕はあんまり話したくないなぁ。

馬の革の特徴は、ひっぱりに強いこと。牛革よりも強いかもしれない。同じ厚さなら馬の方が強いと思う。実験はしたことないよ。もったいないからね。

馬のお尻の革のある薄い層のことを「コードバン」と呼ぶんだ。ここの革はとても丈夫。そして美しい光沢を持っているぞ。皮革のダイヤなんて呼称があるくらいだ。希少な部位でね、牛革と比べたら高価だ。

馬革はひっぱりには強いけど、繊維質だから裂く力には弱い。その点を理解して大切に扱ってくれよな。

 

食べる動物はなんだって皮革にしちゃうぞ!豚だってそうだ!

日本で唯一、自給自足ができている皮革なんだぞ!でも毛穴が多くてあまり美しくないから、カバンの裏革や靴底みたいな見えない部分によく使われるんだ。つまり通気性・耐摩耗性・軽量って点が優れている。

それとこれも後述するけどスエードとしてなら見える部分にも使われるぞ!

 

おとなしい性格だからか、あまり皮革に強度はないんだ。羊は毛皮以外の用途ではあまり使われないな。見た目は美しいから、装飾としてたまに見かけるぞ!

 

ヤギ

 みんな知ってるかい?ヤギはこわい。めっちゃ喧嘩する。その迫力たるや。。。

だから強い。ヤギ革は強い。そして薄い。薄いから柔らかい。なんて良い皮革なんだ!

柔らかいから靴やカバンみたいな自立させなきゃいけないアイテムには使用されないよ。手袋や服に利用されるんだ。

 

シカ

この皮革は昔から日本で活躍してきたぞ。

刀の鞘や足袋に使われていたんだ。ちょっと表面がはがれやすい欠点があるけど、それでも柔らかくて丈夫な皮革だ。

 

ヘビ

ここからは「エキゾチックレザー」と呼ばれる皮革を紹介していくぞ!

ヘビ革くらいなら聞いたことがあるだろう?財布に使われたりしているね!ヘビは全身筋肉と言ってもいいくらい筋肉達磨だ!手足がないね!やっぱり達磨だ!そんなヘビを覆う皮がもろいはずがない。とても丈夫だ。でも扱いがちょっと難しいぞ!牛革を1としたらヘビ革は5くらい大変だ!お金かかるしデリケートだしね!

 

ワニ

ワニだ!あのワニだ!基本的にクロコダイルが使用されるぞ!アリゲーターじゃなくてな!

クロコダイルって知ってるかい?でかくてヤバイやつだ!そりゃぁ捕獲も大変だし、どうしたって流通が少ない。

その分その鱗は美しく、牛革の何倍も丈夫だ。しっかり手入れをすれば孫の代くらいなら余裕で使えるだろうな!もっとしっかり手入れをしてやれば家宝にできるぞ!

 

象さん

パオンヌ!パオンヌ!

象さんは陸上生物で1番でかいんだぞう!保護動物だぞう!滅多に流通しないんだぞう!なめすのも大変なんだぞう!この世の皮革で最高の強度を持ってるんだぞう!パオーン!

象革のカバンはそれこそ玄孫くらいなら余裕で受け継げます。皮革の前に縫製がダメになります。たぶん。そんな長生きしてないし実験もできません。あとめちゃくちゃ高い。象革が欲しすぎて敬語になりました。

 

ダチョウ

オーストリッチと呼ばれるダチョウの皮革。羽を抜いた後がポツポツとあって、これがオーストリッチの証だ。クイルマークっていうんだぞ!

脚の部分はオーストレッグと言って、こちらは爬虫類っぽい皮革模様だ!恐竜から進化した感じだな!

しかしこのオーストリッチはデリケートすぎる。水はもちろん日光もあんまりよくない。なのにカバンや靴に使われるんだ。ドアトゥドアなブルジョア層以外は購入を勧めないぞ!!

 

サメ

ここと次で終わりだ!ついてきてくれよな!!

サメ!わさびを卸すときなんかに使うな!こいつも丈夫なんだ!やっぱ強い生き物の革は強いな!

水棲動物だから水にも強いぞ!摩擦にも強いぞ!

だいたいヨシキリザメっていう種類のサメ革が使われてるんだ。なんでかって?捕獲量・加工難度・質感のバランスがちょうどいいのさ。でも養殖できないから貴重だぞ!

 

エイ

エイとサメはほぼほぼ同じ種だけどな!皮革となるとまったく違うんだ!

エイ革のことはスティングレイって言うんだぞ!

エイはサメとは違って鱗みたいな感じだ!そしてスターマークと呼ばれる綺麗な部分が1匹に1つだけあるんだ!そこを強調させるのがナイスな使い方だ!

もちろん水にも磨耗にも強いぞ!表面はヒトの歯と同じリン酸カルシウムでできてるから、磨きまくれば光りまくるぞ!!

 

 

終わりに

ちょっと長くなっちまったな!

初回は皮革の紹介だ!

次回は牛革のなめし方・牛革の種類についてだ!

これからは牛革メインで語っていくぞ!よろしくな!

 

シリーズ構成

1、レザー分類

2、牛革のなめし・分類

3、牛革の仕上げによる分類

4、牛革のケア